眼内レンズは折りたたんで小さな切開で目の中に入れることができます。
当然ですが白内障手術もレーシックと同様に短時間で手術は終わります。
世界、特に発展途上国では白内障で困っている人はたくさんいます。
こういう先進的な医療を安全に安価で受けることのできる日本は良い国だと思います。
屈折矯正手術、特に近視・乱視矯正手術でレーシックという名前はよく知られています。
レーシックと同様に屈折矯正手術で行われているのがラゼックという術式です。
ラゼックではフラップを作らないので角膜の厚さをたくさん残すことができます。
そのため近視度数が強いため角膜をたくさん削らないと手術できない方や、もともとの角膜の厚さが薄い方に適した術式です。
その他にフラップを作らないメリットとして、”フラップそのものが存在しない”のでフラップトラブルが起こることが絶対にありません。
レーシック手術時に作製するフラップは、術後1週間くらい経過すると日常生活で目にお水が入ったり、目をこすったりした程度ではフラップにトラブルが生じることはまずありません。
しかし角膜にフラップの形は一生残りますので、一定以上の外力が眼球や角膜に直接加わると、思わぬフラップのトラブル(フラップのずれ、フラップのしわ)が起こることがあります。
そのためラゼックはボクシングやラグビーといった眼球に直接強い外力が加わる可能性の高いスポーツをされる方にも適した術式です。
レーシック可能な角膜なのに”フラップトラブルが心配”という方がラゼックを受ける場合があります。
もちろん格闘技とか激しいスポーツはされない患者様です。
しかしラゼックには欠点があります。
”術後3~4日間の目の痛み”と”視力回復に1週間程度の時間がかかる”ということです。
これはラゼックのデメリットと言えますが、ラゼックを受けられた患者様には辛抱していただくしかありません。
昨年末に当院スタッフ2人がラゼックを受けました。
術後数日間は見えにくいと言っていましたが、現在は”快調”だそうです。
ラゼックが適応術式の方も勇気をだして手術を受けてみませんか??
手術から数日後には裸眼でかなりよく見えるようになると思います。
最終的にはレーシックと同様の結果が得られます。
かわもと眼科では一般診療をメインに行っています。
一般診療の中で一番多い手術は白内障手術です。
白内障を除去した後に眼内レンズを目の中に固定して手術は終了です。
いわゆる白内障手術は国民健康保険の適応ですから自己負担は1~3割の負担で済みます。
おそらく両目で12万円~15万円前後くらいの費用だと思います。
白内障手術での眼内レンズで度数調整が可能ですので近視や遠視を大幅に減らすこともできます。
最近では乱視矯正のできる眼内レンズも国民健康保険の適応になっています。
しかしこれらの眼内レンズの度数調整の精度はレーシックには及びません。
そのため白内障手術の後に多少の近視や乱視を気にされる患者様もいらっしゃいます。
白内障手術後に3~6か月経過すれば眼内レンズの度数は安定します。
その時に度数の微調整をレーシックで行うことも可能です。
数年前に他のクリニックで白内障手術を受けたものの、度数の左右差を気にされて当院で
レーシックを受けた年配の方もいらっしゃいます。
快適と感じる見え方のレベルは人それぞれです。
皆様に満足していただけるようにできるだけの対応をしたいと思います。
屈折矯正に使用されるエキシマレーザーのメーカーは何社かあります。
日本で使用されているのは5~6社くらいでしょうか。
各社ともレーザー照射や機器の特性をアピールしています。
メーカーの方も”ウチのが1番”と説明してくれます。
実際に使ってみると・・・・だいたい同時期に販売されている機器ですから、基本性能、術後成績はだいたい同じです。
販売価格もだいたい同じです。
近視矯正、乱視矯正、遠視矯正を行うのに困ることはありません。操作性の違いがあるくらいです。
レーシック機器について非常に気にされる患者様も時々いらっしゃいます。
現実には突出して高性能なものはありません。
極端に性能が悪いものはどこの施設も使用しません。
基本性能がだいたい同じなら、使い手は操作性の良いものを選びたいものです。
かわもと眼科で屈折矯正手術を担当しています。レーシック手術でご不明なことはお気軽に当院までお問い合わせください。