アベリノ角膜変性症は角膜ジストロフィーとか顆粒状角膜変性と呼ばれる疾患のひとつです。
角膜に濁りが生じる遺伝疾患で、そのほとんどは成人までに発症します。
このような症例の場合はエキシマレーザーでPTK(治療的角膜切除術)を行います。
右目
左目今回の症例は過去に複数回のPTK治療を施術されています。
左目は角膜移植も行われていますが、角膜移植を行ってもアベリノ角膜変性症の遺伝子がなくなるわけではありません。移植した角膜にも混濁が生じています。
紹介状によると5~6年毎にPTKを繰り返し行っています。最近になって再度視力低下してきたためPTK治療のためかわもと眼科を受診されました。
完全に角膜を透明化させることはできませんが、可能な範囲で角膜表面を切除して視力回復に繋げたいものです。