現在当院で使用しているICL(有水晶体眼内レンズ)はレンズに穴が開いていないタイプですので、ICL手術前に虹彩にレーザーで穴を開ける必要があります。
この穴を開ける処置をしないと術後に眼圧が高くなりますので、必ずレーザーで処置をしています。
現在は厚生省未承認で正規輸入されていませんが、最近はICLには穴が開いているタイプのレンズがあります(ホールタイプICL)。
このホールタイプICLを使うと虹彩にレーザーで穴を開ける処置は不要になります。
レンズの中央の穴から目の中の水(房水)が循環するので眼圧が保たれる構造です。
すでにこのホールタイプICLを導入している眼科施設は国内に多数あります。
非常に良いものであることは分かっているのですが、未承認品であることと為替変動と輸入コストを含めると手術費用が高額になってしまいますから当院ではまだ導入していません。
このホールタイプICLが年内に厚生省認可されるのでは?と言われています。
レンズがいつからデリバリーされてレンズの価格がどのようになるか未確定ですが、正式に認可されたら当院でも導入したいと考えています。
現状のICLでも充分に良い結果が得られていますが、虹彩にレーザーで穴を開ける侵襲がなくなりますから、さらに目に優しい近視矯正手術に進化すると考えられます。