顆粒状角膜変性

顆粒状角膜変性症という遺伝性の角膜の病気があります。

角膜が混濁してきて徐々に視力低下する病気です。

混濁の程度にもよりますがエキシマレーザーで角膜を削ることで混濁を除去することができます。

この方の場合は角膜混濁も視力に影響していますが、白内障も視力低下の原因になってそうです。

まずはエキシマレーザーで角膜混濁を可能な範囲で除去して、状態が落ち着いたら白内障手術で水晶体を人工レンズに入れ換える手術の予定になりそうです。 

 

日常生活に支障がある見え方=自動車運転に支障が出てきた・・・と感じて眼科受診される方が多いようです。

ですので一般眼科診療での視力回復の目安は、自動車免許の更新に必要な0.7以上の視力の維持を目標にすることが多いです。

 

ICLのレンズ納期期間

今年も残すところわずかとなりました。

レーシックは来週も手術の予定がありますが、ICLは術後検診の都合で年内の予定はありません。

ICLは近視乱視の度数によりますが、ほとんどの症例でカスタムオーダーのレンズになります。そのためレンズをオーダーしてからクリニックにレンズが届くまで1ヶ月~1ヶ月半程度お待ちいただくことになります。

レンズは出来上がったら工場出荷されるためか、片目のレンズは早々に届いたけど、もう片目のレンズはなかなか届かない・・・ということがあります。

ICLのご予約を頂いたらレンズをオーダーして両目のレンズがそろったら手術予定日のご案内をしています。

そのため最初の検査の来院から手術日まで2ヶ月くらいお待ちいただくこともあります。

 

角膜デルモイド

レーシックをご希望されて来院された方です。

左目の耳側周辺にできものがあります。

これは角膜輪部デルモイドという先天性に認められる良性腫瘍です。

 

小児期に弱視の原因となるので切除されることが多いですが、弱視にならずに視力が発育して少し乱視がある程度だと放置されていることもあるようです。

この方も昔は眼科に通院していたけど特に不便はしていないのでそのまま日常生活を過ごしていたそうです。

この状態のままレーシックやラゼックは行うことは出来ませんので、まずはこのデルモイドを除去する予定にしました。

除去するだけですと組織欠損部分ができるので、デルモイドを除去したところには部分的な表層角膜移植を行います。

角膜形状解析の画像をみるとデルモイドを除去するだけでも角膜乱視が改善されそうな印象があります。

そのためデルモイドを除去したところが落ち着いて角膜乱視が安定化してから屈折矯正手術の予定を立てることになりそうです。

消費者庁がレーシック手術の安全性を国民に向けて・・・

消費者庁がレーシック手術の安全性を国民に向けて注意 喚起する記者発表を行いました。

http://www.caa.go.jp/

http://www.caa.go.jp/safety/pdf/131204kouhyou_1.pdf

http://www.gankaikai.or.jp/important/

 

このニュース報道があったのでさっそく消費者庁のホームページを見てみました。

手術の仕組みや術後の合併症等について詳しく書いてありました。

適応検査に来た方にはこれを読んでもらっても良いかもしれないと感じるほどレーシックに必要なことはだいたい記載されています。

 

過去5年間で80件の危害情報と7件の重大事故があったと。。。

内容はドライアイと過矯正のような雰囲気です。

適切なドライアイの治療を受けたり、過矯正であれば適正な度数になるように追加矯正を行えば良いのではないかと思いました。

 

いろいろと定期的に問題を提起されるレーシックをはじめとする近視矯正手術ですが、メガネ・コンタクトレンズに変わる矯正方法ですので利便性は高く、この手術を受けたことで喜んでいる人もたくさんいらっしゃいます。

世の中にはレーシック以外の矯正方法・手術方法もあります。

適切に安全な方法を選んで快適な視力で過ごして頂けたらと思います。