こちらの方は2005年に広島のクリニックでレーシック手術を受けたそうです。
2ヶ月前に作業中に右目をぶつけてすぐに近くの眼科を受診したところ、フラップがズレていたらしく治してもらったそうです。
しかしその後の見え方が良くならないとのことでかわもと眼科を受診されました。
右目は遠視と乱視、左目は近視と乱視があるようです。
診察してみると右目のフラップ下で角膜上皮細胞が増殖しているようです。
このフラップ下の角膜上皮細胞の異常な増殖はイングロースと呼ばれています。右目はフラップ下のイングロースに合わせて角膜の形状に少し歪みがあります。視力、屈折度数に影響しているようです。左目は通常の屈折矯正術後の角膜形状です。
右目の波面収差。不正成分が増えています。左目は通常の屈折矯正術後の収差と言えそうです。
このようにフラップ下に角膜上皮細胞が増殖すると視力に影響してきます。この場合はフラップをめくってフラップ下の角膜上皮細胞をキレイに掃除してあげることで視力回復します。