眼科研修を5年間履修すると眼科専門医の受験資格が得られます。
眼科専門医試験は毎年6月初旬に東京で行われます。
8月頃の眼科学会の雑誌にその年の専門医試験の問題が掲載されます。
私が専門医試験を受けたのは2004年でした。当時も難解な問題が多かったように記憶していますが。。。今年の問題をみるとさらに難解で。。。継続的に勉強していないと忘れてしまいそうな内容から、日常診療で必要な眼科全般の知識を問われます。レーシックが普及した影響なのか、ここ数年はレーシックや屈折矯正手術に関連する問題が出題されています。今年は角膜形状の問題が出題されていました。
専門医試験でレーシック関連の問題が出題されるということは、一般の眼科診療でもある程度はレーシックや屈折矯正手術の知識が求められる時代に変化してきているのかもしれません。
何事もそうですが、最初は一部の特別な人たちが行っていることが徐々に一般的に浸透してくると、それは特別なことではなくスタンダードな日常の一部として認識されるようになります。以前はレーシックや屈折矯正手術は特殊な医療としてとらえられていたことが、今や世の中の眼科医にとって日常診療にまで浸透してきたと考えても良いのかもしれません。