角膜強化法と呼ばれているこの方法。。。
正式にはCorneal Collagen Cross-Linking と呼ばれる方法です。
角膜の形状変化を防ぐことを目的に、角膜上に紫外線を照射しながらリボフラビン(ビタミンB2)を滴下することで、角膜のコラーゲン線維を強化します。
従来のクロスリンキングは20~30分程度の時間をかけて行っていましたが、最近の機器は非常に短時間・・・約10分程度で終わります。
この術式は角膜の線維を強化する目的は良いのですが、術中にそれなりの線量の紫外線を眼球に照射します。そのためこの方法はもともとは円錐角膜や屈折矯正術後の角膜拡張症の進行予防を目的に行われていました。
最近では通常のレーシック手術に併施している施設もあります。
紫外線を原因とする眼疾病もありますし、そもそも紫外線は人体にはあまり有益なものではありませんので・・・円錐角膜等で施術目的が明確であればそれなりの紫外線の照射も仕方ないとは思います。
しかし、これまでの経験的にまず問題なくレーシック手術が可能な症例であるにもかかわらず、プラスアルファの費用で紫外線を照射しているとするならば・・・それは医療行為の倫理観として問題があるのではないかと考えています。
それならば・・・“レーシックを受けられる方でご希望の方には無料でクロスリンキングを併施します。紫外線に抵抗のある方は受けなくて結構です。”と表示するほうが良心的な感じがします。