一般眼科診療とレーシックを行っている施設

レーシックなどの屈折矯正手術の一般的なイメージは、都市部の自由診療のレーシック専門の施設がたくさん手術を行っている・・・・そんな感じだと思います。

普通の一般の眼科医院でレーシックや屈折矯正手術を扱うクリニックは少ないと考えられています。

一般の眼科医院全体から考えればその割合は少ないかもしれませんが、かわもと眼科のようにレーシックを行っている眼科は地方都市にたくさんあります。

 

京都府の安淵眼科です。http://www.yasubuchi-ganka.com/ 昔からたくさん屈折矯正手術されています個人のクリニックで低価格レーシックを始めたのは安淵先生が最初かもしれません。現在でもケラトームを用いたレーシックの価格は激安です。

 

香川県の聖母眼科です。http://www.web-santamaria.com/ 院長の永原先生は白内障手術で有名ですが、昔から屈折矯正手術もたくさんされています。遠近両用の多焦点眼内レンズ、レーシック、フェイキックIOLも施術されています。

 

沖縄県の南城眼科です。 http://www.nanjoganka.jp/ 南青山アイクリニックの先生が開業されています。沖縄は島内にレーシックを行う眼科が増えたらしいです。たしかに7~8年前は沖縄から東京にレーシックを受けに来られる方がたくさんいましたけど、最近はそんな話も聞かなくなりました。

 

 

横須賀市の久里浜眼科です。

http://www.kurihama-ganka.com/shinryou/lasik/lasik_about.html

フェムトセカンドレーザーを使ったレーシックを安価に提供しているクリニックです。フェムトセカンドレーザーを使ったレーシックでは最も安価かもしれません。

 

川崎市の大塚眼科クリニックです。http://www.otsuka-lasik.jp/ 一般診療、白内障手術、遠近両用の多焦点眼内レンズ、レーシック、フェイキックIOLなどいろいろされています。

 

横浜のみなとみらいアイクリニックです。http://www.minatomiraieye.jp/ 一般診療はクイーンズアイクリニックが併設されていますhttp://www.queens-eye.jp/。院長で執刀医の荒井先生は有名な先生です。

 

思い当たるところで一般眼科診療と屈折矯正手術を行っているクリニックをあげてみました。

レーシックは自由診療ですのでクリニックによって手術費用や保障期間、再手術の費用、術後検診の費用も異なります。

レーシック専門施設以外で手術を受けることのできる施設の選択肢が広がるのはとても良いことだと思います。

 

ICL(有水晶体眼内レンズ)

高度近視の屈折矯正手術には有水晶体眼内レンズが適しています。

近視が強いとレーシックやラゼックで角膜を削る量が増えてしまいます。

角膜を削る量が増えると夜間の見え方の質が低下したりグレア・ハローが強くなります。

 

有水晶体眼内レンズは角膜を削らずに眼内レンズで矯正するので上記のような症状は起こりにくくなります。(眼内レンズに特有のグレア・ハローは残ります。)

またレーシックやラゼックの術後にはドライアイが起こりやすくなりますが、有水晶体眼内レンズは角膜を削らないのでドライアイはほとんど起こりません。

有水晶体眼内レンズは高度近視・乱視、角膜の薄い方が手術可能な、角膜を削らない安全な手術方法です。

 

ICLの術後経過

高度近視の方で角膜の切除量が増える症例の場合はICLという有水晶体眼内レンズでの矯正方法が適しています。

ICLには乱視矯正用のレンズもあります。

近視矯正と同時に乱視矯正を行うことができるのはレーシックと同様です。

術後結果も良好です。

ICLは角膜を削らない矯正方法なので、角膜を削ることによる見え方の質の低下や角膜のカーブの戻りによる再近視化が起こりません。

 

 

高度近視でレーシックでは手術は難しいけどもラゼックでは手術可能という方はわりといらっしゃいます。

しかしラゼックは術後に痛みがあることと、視力回復に時間がかかります。

ラゼックの場合はこの術後の痛みと視力回復の時間が難点で近視矯正手術を受けることを悩まれる方は多いです。

ICLはラゼックよりも術後の視力の回復が早く、術後の痛みが少ないことがこの手術の優れている点だと思います。

ICL術後の視力回復はレーシックよりは少し時間がかかることもありますが、ラゼックの術後よりは圧倒的に早い視力回復が得られます。

そしてICLを眼内から取り出せば手術前とほぼ同様の目の状態に戻すことが出来るのもこの手術の優れている点だと考えられています。

ホームページの更新

かわもと眼科のホームページにICLのページを作りました。

ICLの価格、ICL手術の流れが記載されています。

ご不明な点はクリニックまでお問い合わせください。 

新しい白内障手術

新しい白内障手術・・・といっても、新しい白内障手術機械です。

国内未承認機器ですが、すでに導入しているクリニックはあるそうです。

これまで人間の手が行っていた手術操作の一部をレーザーを使って機械が代行してくれます。

レーザーが角膜を切開したり水晶体を処理したり。。。白内障手術の安全性、精度を高める機械です。

その昔・・・レーシックも刃物でフラップを作成していた時代がありました。

それがこの10年間でレーザーでフラップを作成するのが一般的になってエキシマレーザーの精度も上がり、レーシックの安全性、手術結果が飛躍的に向上しました。

この白内障手術機械も1~2年以内に国内で承認をされます。

これからは自由診療で高性能な機器を用いた白内障手術を行うのが一般的になっていくかもしれません。

屈折矯正学会サマーセミナー

屈折矯正手術のサマーセミナーに参加してきました。

通常の学会と異なるのは、メインテーマが近視、遠視、乱視、 老眼の手術治療に特化していることです。

そしてその治療内容はほぼ自由診療によるものです。

このセミナーでは一般保険診療の内容はほとんどありません。

白内障手術も自由診療で行うことが前提で、もっと安全でもっと精度の高い白内障手術を目指した議論が行われます。

そしてここではレーシックよりも優れている医療技術は何であろうかということが議論されます。

私がレーシックを始めて10年以上経ちました。

これまでの10年間の知識の整理、これからの10年に必要なレーシック以外の知識・方向性などなど、いろいろ勉強になりました。

 

ICLによる屈折矯正手術の術後経過

先日行った有水晶体眼内レンズ(ICL)の術後経過です。

術前のデータ

術後のデータ

キレイに近視が矯正されてます。 視力は1.0~1.2まで回復しています。

角膜を切開してICLを眼内に固定するので術後早期に多少乱視が出ますが、時間経過とともに気にならなくなります。

-15Dの近視度数はラゼックでも矯正手術を行うことができません。

このICLだと角膜を削らないで安全に矯正を行うことができます。

ICLによる屈折矯正手術

有水晶体眼内レンズは前房型と後房型の2つのタイプがあります。

今回は後房型の有水晶体眼内レンズ(ICL)を用いた手術を行います。

手術前のデータです。

両眼とも高度近視です。

目のデータから使用する眼内レンズをオーダーします。

結果が楽しみです。

 

 

PTK

定期的に角膜混濁除去のPTKを行っています。

この方は免許更新時の視力を懸念されて角膜混濁除去のために当院を受診されました。

両眼に顆粒状混濁があり屈折度数も乱視が強くなっています。

両目ともできる範囲内で角膜をエキシマレーザーで削りました。

免許更新に必要な視力に回復してくれることを願うばかりです。

外傷性白内障

エキシマレーザーを用いた近視矯正手術はレーシックとラゼックという方法があります。

ラゼックは角膜が薄い人、近視の度数が強い人、フラップを作らないので格闘技をする人に向いています。

格闘技・・・ボクシング、総合格闘技、空手などなど。

基本的に顔面を殴られる・蹴られる頻度が高いということになります。

ラゼック術後はフラップはないので殴られても蹴られてもフラップトラブルは生じることはありません。

しかしそれ以外の眼組織は殴られたり蹴られると相応のダメージが生じます。

ボクサーの網膜はく離はその典型例です。

その他に水晶体に混濁が生じる外傷性白内障があります。

目の中は非常に弱い組織です。

網膜はく離や白内障手術を受けた後は激しい格闘技を続けるのは控えたほうが良いでしょう。