レーシックの多施設共同研究

 

屈折矯正学会が行う屈折矯正手術の実態調査です。IMG_4462.JPGJSCRS屈折矯正学会が主導して行う全国規模のレーシックの調査は初めてだと思います。

最近のレーシックの手術件数の減少をうけて行われるようです。

世の中のレーシック手術件数の減少要因は安全性の不信感だけではないと思います。

そしていまだに眼科医はレーシックを受けない。。。といったお話を目にすることがありますが、私はレーシック術後10年を過ぎました。

サッカーの本田選手はサッカーで活躍する話題が増えるのは良いことです。本田選手がレーシック受けてるのを皆さん忘れているのではないかと思うくらいレーシック=本田選手の話題は少なくなりました。

某有名メジャーリーグ選手やスポーツ選手がレーシックやICLを受けているといったお話はたくさんあります。

 

手術件数の減少=レーシックを受けたいと思っていた人たちの旬な時期が過ぎた。。。だけなのかもしれません。

コンタクトレンズを使っている人はたくさんいますが、その人たちはレーシックに不信感があるのではなくてレーシックに興味がない、もしくはレーシックを知らないだけなのではないかと思います。

スマホに興味がない人はずっとガラケーです。ガラケーで不便なければスマホに興味は持たないでしょう。

インターネットに接続する人の大多数はGoogleやFacebookを知っていますが、インターネットに接続しない人の中にはGoogleやFacebookを知らない人もいるでしょう。

最近はテレビでGoogleやFacebookがCMをしています。インターネットに接続しない人にも興味をもってもらおうという企業努力ですが、それだけネットに接続する人たちにはサービスが行き届いたということなのだと思います。

レーシックを必要としていた人やレーシックに興味があった人にはレーシックのサービスはある程度行き届いたのかもしれません。めがねやコンタクトレンズで不便していない人にレーシックのサービスを届ける努力が必要になってくるのでしょう。

スマホでは大手3社以外の接続業者が格安料金で販売網を広げる努力をしています。GoogleやFacebookは魅力的なテレビCMでそのサービスの素晴らしさを伝えています。

その昔レーシック施設も格安料金でのサービスやテレビCMの広告が行われていました。これからの時代はGoogleやFacebookと同じくらい努力しないとレーシックの市場を広げるのは難しくなっているということなのかもしれません。

当時の品川近視クリニック等のレーシック施設はそれくらい企業努力をしてレーシックのサービスを届ける努力をしていたということなのでしょう。

 

 

ICL術後1ヶ月検診

ICLの術後1ヶ月検診です。IMG_4461.JPGICL21M3この方も術前は高度近視と乱視でした。IMG_4459.JPGICL21MIMG_4460.JPGICL21M2術後はおおむね近視乱視が改善しています。

ICLはレーシックと違い角膜を削らないので角膜収差の増加がありません。ICL特有の夜間グレアハローの感じ方は個人差がありますが日常生活で大きく支障が生じることは少ないようです。

ICL術後1カ月検診

ICLの術後1ヶ月検診です。

術前の屈折度数を考えるとおおむね良好な屈折度数に改善しています。

IMG_4458.JPGICL1M2

IMG_4457.JPGICL1MICLはエキシマレーザーほどの精度ではないのですが日常生活に不便のない屈折度数に改善します。角膜を削らない術式ですがレンズ特有の夜間グレアハローが生じますが、視機能を大きく棄損することはなさそうです。

内眼手術に抵抗がなければ非常に良い術式ではないかと思います。

 

 

ICL術後1週間検診

先週はICLの手術がありましたので本日は術後1週間検診でした。

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ICL 1w

 手術翌日から視力良好ですが、1週間経過すると見え方はかなり自然になっているようです。術後しばらくは夜間にレンズ特有のグレアとハローを感じますが時間が経過するとあまり気にならないとか生活に支障はないと言われる方が多いです。

 

かわもと眼科のICLの施術費用は両目で45万円に設定しています。

レンズが届いてから手術の日程を決めますので、こちらは11月の予定手術になりそうです。

 

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ICL術後9ヶ月検診

角膜を削らないで目の中にレンズを固定して近視乱視を矯正するICL手術ですが、目の中にレンズを固定するのでレーシックよりも検診回数の頻度は多く設定しています。術後の検診期間も長めに設定しています。

しかし。。。術後からある程度の時間が経過すると普通に自然に裸眼で見えるようになるためか術後の定期検診に来院してくれない方が多いです。

 

術前はレーシックやラゼックで手術を行うのは困難な近視度数です。 ICLをご希望で来院されました。 IMG_2832 IMG_2834 本来は9ヶ月検診という設定はないのですが、術後1ヶ月検診から未受診でしたので久しぶりの検診でした。IMG_4122IMG_4123IMG_4127IMG_4128IMG_4129 かなり前に目薬もなくなっていたようですが何事もない術後経過で安心しました。

日常生活の見え方はなんの不具合も感じていませんでした。

ICLは角膜を削らないのでレーシックに比べて術後の角膜収差が増加しないので見え方の違和感が少ないと言われています。 そのため”よく見えているから検診に行かなくても大丈夫だろう”という感覚になるのかもしれません。    

ラゼックの術後経過

角膜が薄い人や近視が強い人にはラゼックという術式をおすすめしています。

格闘技やラグビーなど目に強い外力が加わるとフラップトラブルが生じる可能性が高い人もラゼックの適応になります。

 

この方は近視度数、角膜厚、角膜形状はレーシックで問題なく手術できますが、格闘技をされているのでラゼックをご希望されました。

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ラゼックの通常の術後経過の場合は1週間程度ソフトコンタクトレンズを連続装用して角膜表面を保護して角膜上皮の修復を待ちます。FullSizeRender (6)角膜上皮が修復すると良好な裸眼視力が得られます。

ラゼックの術後も一定期間はレーシックと同じようにドライアイやグレアハローが生じますが、時間経過とともに気にならなくなっていきます。

 

ICLの術後1年検診

ICL手術の術後1年検診の方のデータです。

ICLは角膜を削らないで眼内レンズを眼の中にインプラントすることで屈折矯正します。

 

術前は高度近視です裸眼視力は0.1以下です。IMG_2086IMG_2088

ICLで近視乱視を矯正した後は良好な裸眼視力が得られています。

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眼内のICLの位置は問題ないですし角膜内皮細胞数も問題ありません。

最近ではICL術後の長期経過で安全性が確認された論文が発表されています。

目の中にレンズを固定するので同年代の目の手術を受けていない人に比べると白内障手術を受ける時期は早くなると思われますが、それまでは良好な裸眼視力で過ごすことができますし、白内障になって視力低下した場合は白内障手術で視力回復することができます。

 

ICLの近況

かわもと眼科でICLを導入して1年が経ちました。

価格の問題もあるのでレーシックより症例数は少ないのですが、だいたい1ヶ月に1名の方がICLを受けています。写真.JPG100レーシックで矯正することが難しい高度近視の方には非常に良い術式です。

矯正に必要な度数のレンズを眼内に固定するだけですので結果も良好です。

結果が良好なためか術後検診にあまり来られない方が多いです。3ヶ月検診まではちゃんと検診を受ける方が多いですがそれ以後の検診に来られる方は少ないです。

 

ICLはレンズをオーダーしてから約2ヶ月でレンズが届きます。

製造依頼するとメールが届きます。写真.000在庫があればストックレンズが早めに届くことがありますが、ほとんどの場合カスタムで製造されますので到着まで時間がかかります。

 

多焦点眼内レンズと乱視矯正

白内障手術で多焦点眼内レンズを希望する方は定期的にいらっしゃいます。写真2写真1写真3

これまでの先進医療認定の多焦点眼内レンズは乱視矯正効果がありませんでしたから、白内障術後にもともとの乱視が気になる方はレーシックで追加矯正を行っていました。写真4

レーシック後は乱視が解消して遠近ともに裸眼視力が改善します。多焦点眼内レンズの効果で遠近ともちゃんと裸眼で見えます。

 

最近は乱視矯正効果のある多焦点眼内レンズが先進医療で認定されています。写真1000

眼内レンズの精度は今までと同様に誤差は少ないですから、多焦点眼内レンズ術後にレーシックで追加矯正が必要になることは非常に少なくなると思います。

 

眼科専門医と自動車免許の更新

忘れた頃に免許更新のお知らせは届きます。

自動車免許もそうですが眼科専門医もそんな感じです。私は今年は両方更新しないといけない年でした。

写真 1.JPGsenたぶん自動車免許と同じようにうっかり失効しそうになる先生がいるっていうお話があるのは分かる気がします。今度の更新はいつだっけという感じです。

専門医の更新は定期的に学会に参加してちゃんと勉強してちゃんと働いていますと申請するシステムです。申請書類を手書きでいろいろ記入し封筒で事務局に郵送して。。。最近はほとんどweb上で済ませる内容をアナログに処理することに少々疲れます。

自動車免許も専門医更新もそうですが、もう少しオンラインで簡便な方法で更新できる方法はないものかと思います。更新費用はクレジット決済で可能でしょうし講習を受けなければいけないのであれば添付された映像を見聞きすれば充分なような気がします。

 

ちなみに自動車免許の更新は両眼で0.7視力が必要です。裸眼でも良いですしメガネ、コンタクトレンズ、レーシック等々で矯正していても両眼で0.7以上の視力があれば免許更新できます。

 

これは眼科を受診する患者様ではよくあるお話ですが・・・⇓⇓⇓

免許更新に行ったらメガネを作り換えてもう一度来るように言われた→メガネ屋に行ったら眼科で診察受けるように言われた→眼科に行ったら白内障や糖尿病網膜症とか目の病気で視力0.2とか0.3で手術が必要と言われた。。。免許の更新期限は来月なんですけど。。。どうしましょう。。。

地方都市ではクルマは大切なライフラインなのですが、実は視力があまりよくない状態で運転されている高齢ドライバーがたくさん走っています。もちろん普通によく見えている方も多いのでしょうが。。。

日本は急速な高齢化に向かっていますから、最近のクルマに自動ブレーキとか自動運転システムとかが急速に一般に市販化される理由はそういう理由なんだろうなと思います。

テレビCMでは年齢の若い人がそのシステムの安全性を体感していますが、実際にその恩恵を受けるのはほとんど高齢ドライバーということなのでしょう。