20111028
2011年10月28日 金曜日 by かわもと眼科院長今日は朝から曇りで,小粒の雨もぱらぱら降って来ています。
今日の数字:男児2.98kg,女児2.91kg
厚生労働省が1995年から10年ごとに実施している「乳幼児身体発育調査」で,昨年生まれた乳児の出生体重が10年前と比べて,男児で0.06kg,女児で0.05kgそれぞれ減少していることを発表しました。また新生児は身長においても男女とも10年前に比べて若干低くなっているという結果が出たそうです。この原因として厚生労働省「出産が早まっている」からと分析しています。確かにかこの統計を見てみますと,全出産に対する低出生体重児(出生児に体重が2,500グラム以下の新生児)の割合は1980年には5.2%だったのが2009年では9.6%と暫時増加しています。こうした低出生体重児の増加が「赤ちゃんが小さくなっている」原因の一つでしょうが,今回の調査からどうやらこの出生児の体の小ささは出生時の問題ではないようです。同じ調査によると小学校入学までの児童の身長と体重も僅かに低下しており,さらに乳幼児の運動機能(ひとり歩き)や言語機能も発育が遅くなっているとのことです。こうした傾向が10年後,20年後にどのように影響するのかは不明ですが,社会性までもが「小さく」ならないように気を付けなくてはいけませんね。
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