20110602
2011年6月3日 金曜日 by かわもと眼科院長蒸し暑いですね。
昨日は「人間は,人を助けるようにできている」(服部匡志著)を読みました。服部先生は御存知の方も多いと思いますが,ベトナムでの無償眼科診療に従事されている先生です。私は服部先生と一度だけ会ったことがあります。うちの理事長が服部先生から手術の指導を受けていたので,理事長からするとお師匠さんということになります。その理事長の弟子が私ですので,私は服部先生の孫弟子ということになるでしょうか?服部先生は見た通り,また著書の中で書かれている通り,ストレートにモノを言われる先生だという印象が今でも記憶に残っています。TBSの「情熱大陸」にも出演され,今では賛同者も多いとのことです。ベトナムを始め,アジアの発展途上国の医療事情は我々の想像を絶するほど過酷なものです。私自身もネパールとブータンの難民キャンプで医療に従事している医師を訪ねたことがありますが,その献身的な姿には感銘を受けました。ただ,同時にそこで出会った老人の言葉は,今でも私の心に残っています。「最近は外国の医師や教師が来てくれてずいぶん生活が良くなった。子供たちはそうした医師や教師の姿に憧れ,『将来は医師や教師になりたい』と言うようになって,自分たちの親の仕事である農業や漁業を見下すようになったのは嘆かわしいことじゃ」
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