QSV 20121020

2012年10月20日 土曜日 by かわもと眼科院長

久しぶりの投稿です。先週と今週半ばまでとても忙しくて。

 

日本経済新聞の名物連鎖記事に「私の履歴書」があります。今はノーベル賞科学者,根岸英一氏が登場しています。氏の軽快な筆致は読みやすく,いつも楽しみに読んでいます。今日の記事で1980年代,氏が米国バデュー大学の教授に就任してから日本の大学からも「帰って来ないか?」という誘いをいただくようになったという記述があります。結果的に氏は日本に帰ることはありませんでしたが,その理由が紙面に端的に述べられています。1980年代のことですが,その時に氏が感じたことは今も日本社会に脈々と生き続けています。生き続けているだけならまだよいのですが,そのことが日本の未来の足を強力な力で引っ張っています。

インターネットのオピニオン記事を読んでいると,某大学経営学部教授の言葉を引き合いに出し,ホンダや東レなどを引き合いに出し「日本企業でも先見性のある企業は本業で培った技術つかって事業領域の拡大をはかっている」という,中学生でも導きだせそうな結論を述べていました。

中国政府は様々な外交チャンネルを使って尖閣諸島の問題を有利に展開しようとしています。その効果はじわじわと出て来ており,日本は次第に分が悪くなりつつあります。大企業の経営者らは自助努力を放棄し,政府になんとかしてくれの一辺倒。

統治機構は「アナーキズム」の時代。われわれ日本人の一人一人は現状にどう向き合うのか?個々の日本人に「覚悟」と「決断」が求められています。しかし日本人の中でも心ある一握りの人たちは,どうすればよいかの答えをしっかりと持って日々生きています。そういう人たちは強力な力で足を引っ張ろうとする力をするりとかわす智恵も持っています。先見性もあるそういう人たちとガッツリ仕事をしていきたいですね。ちなみにそういう人は日本の大企業の経営者レベルには一人もいません,というかそういう人は日本の大企業では出世出来ません。(写真は新聞記事より)

 

QSV: Quest for Super Vision(究極の見え方の追求)

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